大学を卒業してから猛烈に父に反発していた私
私は大禅ビルに入社する前、家業の不動産とほとんど関わりのないIT、広告の分野などで修行を積んでいました。
修業といえば聞こえはいいですが、一発当ててやろうという若さゆえの野望に目がくらみ、実際は自らの甘さゆえに詐欺師に騙されたり、数多くの修羅場に苛まれたりと苦労が絶えませんでした。
また、父(現会長)にも素直になれずに抱いた反発心も、敢えて親とは違う道にこだわった理由でもありました。
あれこれ手を出しては失敗の繰り返し。
しかし、負け惜しみのように聞こえるかもしれませんが、ズタボロになったことで初めて、今までどれだけ自分のことを過大評価していたかと気付かされました。
そしてそこから素直さ、謙虚さを身につけたような気がします。
残してきた数多くの修羅場の後処理を水面下で終えて、父に頭を下げて、会社に入社させて頂いたのが数年前。
入社当時、弊社は様々な事情で経営がボロボロの状態になっていました。
それにお互い気性が激しい男同士、経営スタイルも違いましたので、幾度となく衝突してきました。
家業にかかりっきりで、またどこかで修業をしよう!という気力も時間もほぼ0に近い状態でした。
そんな折、とあるご縁でエストニアに関する研修会に誘われたのです。
「エストニア?」
あまり聞いたことのない国の名前、頭の中に?が浮かびまくりました。
が、軽い気持ちで参加しました。
それがまさか、「エストニア」という未知の国と、普通に生きていたら出会うことのない人たちと、これほど密度濃く交わることになろうとは想像だにしませんでした。
偶然が人生を変えてしまう・・・映画のような展開ですが、振り返ってみても誠の真理だと思わざるを得ませんね。
以上、大禅ビル(福岡市 赤坂 貸事務所)からでした。