視察・訪問先の関係性
このシリーズでは私、禅院が数年前に関わらせて頂いたエストニアプロジェクトについてご紹介しています!
ということで、3回目のエストニア視察へ。
冬のタリンで催される本場欧州のクリスマスを楽しみつつも、私たちは本来の仕事である視察へと繰り出します。
今回は参加者それぞれの要望から、複数の視察先を選定しています。
インキュベーション施設、公的機関、教育機関、民間企業など合計11箇所。
まず訪問させて頂いたのはコワーキングエリアを備えたインキュベーション施設です。
この施設は、エストニアにおいてスタートアップの起業を飛躍的に広めた組織として有名で、
48時間以内で事業化を目指すハッカソンなどのイベントを頻繁に開催し、国外にも展開しています。
視察当日もハッカソンの真っ最中であり、様々な国籍の若者が参加していました。
コワーキングスペースには若者が多いものの、比較的年配の方も散見され、年齢に関係なく新たなチャレンジをする者が集まる場となっていることが見受けられました。
ここで感じたことは以下の3点です。
1.ハッカソンやピッチ等のイベントが一般化している(日本ではまだお祭り感がある)
2.イベントで良い結果を出せば実際に投資が受けられる。
3.イベント運営だけでなく、大企業、投資家とのネットワーク形成、メンター、アドバイザーとのマッチングの仕組みが事業を具体化する上で重要である。
エストニアでは、産学官が連携してスタートアップを含む民間企業をサポートする社会的な仕組み(エコシステム)が出来上がっていると聞きましたが、
実際にその仕組みを目の当たりにして、これはもはや小手先の仕組みではなく、文化レベルの違いだなと感じた次第です。
この日はこの施設の視察だけで終了。
翌日、私たち一行は新たな刺激への期待を胸に、次の視察先へと向かいました。
以上、大禅ビル(福岡市 天神 貸事務所)からでした。