春風を以て人に接し秋霜を以て自らを粛む
こちらのコラムでは、最近勉強させて頂いている世界の偉人たちが残した名言を深読みした内容を中心に記載させて頂きます。
本日の内容は、上記に関して江戸後期の陽明学派の儒学者である佐藤一斎氏(1772年~1859年) から学ばせて頂いたことです。
この言葉は他人と自分に対する心の持ち方を説いています。
「他人に対しては春風のように穏やかで和やかな心、伸びやかで寛大な心で接し、
自分に対しては秋の霜のように烈しく厳しい心で律していかなければならない」
という意味です。
人はほっとくと易きに流れる。私もそうです。
だから自身を律する、つまり自律を意識的に行う必要があると存じます。
ただ、これを経営に置き換えると必ずしも当てはまらないかと思われます。
「人→社員」に置き換えた場合に、常に春風を以て接するのが正解ではなく、かえって本人にとっても組織にとっても悪となるケースがあるのではないかと考えられます。
叱るべきところは叱る。正すべきところは正す。
秋霜を以て接するべき場面も必ずあるでしょう。
春風という優しさを人に与えるのはたやすく、与えられた人も気持ちよい。
しかし春風は秋霜も同時に伴わなければ、単なる甘えの域を出ません。
心に留めたい本質だと存じます。
本日の内容は、以上になります。
次回は「いかに長く生きたかではなく、いかに良く生きたかが問題である」という名言に関して記載させて頂きます。
これは、古代ローマの哲学者、セネカ(BC4年~AD65年)から学ばせて頂いたことです。
ここまでお読み頂きまして、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
この1週間が皆様にとって素晴らしい日々となりますように!!
以上、大禅ビル (福岡市 天神 賃貸オフィス)からでした。