エストニアのユニークな広告
このシリーズでは私、禅院が数年前に関わらせて頂いたエストニアプロジェクトについてご紹介しています!
さて、
「百聞は一見にしかず」
ということで、いざエストニアへ!
成田からヘルシンキを経て、タリン空港に降り立つ。
タリン空港の想像を絶するほどのオシャレさに度肝を抜かれつつ、さら衝撃を受けたのは空港内で目にした広告でした。
まずはこちら、ネクタイの広告です
普通、ネクタイの広告と言ったら、例えばデザインだとか、どこそこのブランドだとか、
モデルさんを使ってスタイリッシュな着用シーンをイメージさせるような写真を使ったりとかするところ、この広告は
「ネクタイの結び方の手順のイラスト」
なんですね。
私の発想には全くなかった見せ方です。
「うちの商品はいいですよ!」
という商品自体を前面に押し出したアピールじゃない。
ネクタイを身につける人なら誰もがやる
「ネクタイを結ぶ」
という動作・・・
つまり、ネクタイがネクタイとしての価値を発揮するまでに必要な準備を見せ方のメインに据えています。
ネクタイ本体の宣伝はむしろ言われなきゃ気付かないほど。
着けるネクタイは一人ひとり違っても、ネクタイを結ぶ動作は誰もがやる。
そしてネクタイの結び方の手順を改めて確認することも普段ないから、思わず見てしまう。
「自分と同じ結び方だ」
「自分は違う結び方してるな」
「今度この結び方を試してみよう」
といった思考が生まれるので、通り一遍の広告よりも印象に残りやすい。
また、同じようにこちらのテニスボールの広告も秀逸。
「イビキに最も効果てきめんなのは、パジャマの背中にテニスボールを縫いつけること」
テニスボール自体ではなく、テニスボールの使い方を見せているのは前述のネクタイと同じですが、こちらに至ってはテニスボール本来の使い方ではなく、
「イビキ防止」というよく知られたライフハック的な使い方によって、逆にテニスボールの存在感を引き立てています。
「確かにテニスボールはこういう使い方するよね(笑)」
「え、テニスボールがイビキに効くってどういうこと??」
こういうちょっとした気持ちのゆらぎをこの広告は与えてくれそうです。
このずらしは、粋ですらあります・・・。
エストニアの旅はまだ始まったばかりなのに、空港の時点で既に刺激をビシバシ受けまくっています!
これから先はどんな刺激が待ってて、自分の視野がどう激変するのか?
ワクワクが止まらなかった私でした。
以上、大禅ビル(福岡市 大名 貸事務所)からでした。