大禅ビルの空間プロデュース!庭木特集
■観葉植物の役割
大禅ビル(福岡市 天神 賃し事務所)は貸しビルですが、本質的には「空間プロデュース業」だと思っています。
なぜなら、その空間に価値を認めてこそ、テナント様はお金を払われるわけなんですね。
さて、空間プロデュースと一言言っても、とても多くの要素があります。
その一つが空間を彩る「観葉植物」。
植物の緑がちょんと置かれるだけで、空間の雰囲気に変化が生まれて、
ともすれば無機質で人工的な空間になりがちの部屋に変化が生まれて、人に馴染みやすくなったり、爽やかな落ち着きが生まれたり。
まさに観葉植物は空間の雰囲気を豊かにするキーアイテムと言えるでしょう。
さて、観葉植物にも色々あって、大禅ビルのように室内インテリアとして置かれるものもあれば、
庭木のように庭先に植えるものもあります。
今回は大禅ビルでは植えられないものの、一戸建てにはおすすめしたい庭木についてご紹介していきます。
庭という空間に、植物で彩りをつけてみませんか?
■庭木と室内観葉植物の違い
室内インテリアである観葉植物よりも庭木は大きいことが多く、かつ室外に植えるので、その目的は自ずと室内観葉植物とは異なります。
違いの1つ目は「日除け」です。
庭の大きさにもよりますが、庭木は玄関や庭先、窓先を遮るような形になる場合も多い。
地面や生け垣に植え込むのもありですが、模様替えのしやすさを考えてプランターや植木鉢にすることもできます。
ただ気をつけるべきは、もし玄関周辺に植える場合、大きく育ってしまう常緑樹だと日光を遮り過ぎて年中暗くなってしまいます。
2つ目は「遮蔽性」です。
木は大きくわけて、年中葉がつく常緑樹と、秋に落葉する落葉樹があります。
もちろん後者の方が季節感を楽しめますね。枯れ葉の舞う侘び寂びってやつです。
ただ、ちゃんと目線を遮って欲しいのならば、常緑樹を中心に緑の壁をしっかりと仕立ておくことが必要でしょう。
あまりに背丈が高過ぎても、逆に日陰が多くなって庭の雰囲気が暗くなります。
ベランダの場合、プランターの低木と上手く組み合わせると植栽空間に立体感が出てよいのかもしれません。
■植物もメンテナンスが必要!
どんな木を植えようかな?とあれこれ迷うのは楽しいですよね。
ここでちょっと気をつけないといけないのは
「手入れのしやすさ」
です。
植物も不動産同様、メンテナンスが必要です。
生き物なので、不動産と違って、マニュアルに沿ってメンテナンスすれば大丈夫というわけではなく、
細かい環境の変化でも影響を受けてしまうデリケートさを持っています。
それに植物は成長しますので、手入れの仕方も変わってきます。
さて、庭木の中には、剪定で手入れをあまりしなくても、木の全体の姿がボワッと乱れず、まとまったまま生長していく品種もあります。
例えば松とかですと、剪定をサボればと雑草ように針葉が生えてきてしまう。
綺麗な木の姿を保つには丁寧かつ頻繁に剪定をする手間が必要です。
それから、虫害や病害に強い品種かどうかもポイントです。
病気を予防したり、治療したりするには農薬を撒いたり、剪定したり必要があり、ちょっとした手間なのです。
時間があって、庭いじりが好きな方ならともかく、ほぼ植えっぱなしでいいのかどうかも、庭木を長く楽しむうえで大事です。
とは言ってもやっぱり自分の好みです!
実用性も手入れの手間も大事ですが、折角庭木を植えるので、やっぱり一番大事なのは自分が楽しめる庭なのかどうかってことですね。
庭木一つで庭の印象も変わります。
実用性を保ちながら、眺めたり手入れしたりするのが楽しく思えるような庭づくりをしたいですね。
それではおすすめの庭木、ご紹介していきます。
■ちょっと変わった個性的な庭木
珍しいものを育ててみたい!
来客をあっと驚かせたい!
インスタ映えする庭木がいい!
そんな方向けに、以下の品種をおすすめします!
①西洋ベニカナメモチ
カナメモチとオオカナメモチの交雑種で、生け垣向きの常緑樹です。
目に飛び込んでくるような鮮やかな赤の新葉のから「レッド・ロビン」とも呼ばれます。
5~6月にかけては美しい小さな花も咲きます。
おすすめポイントはなんといっても赤!
生け垣だと迫力ある真っ赤な壁を作ります。
剪定すれば季節問わずいつでも赤い新葉を楽しめますし、なんなら秋にも赤い実を付けてくれます。
「赤い庭木」といえばレッド・ロビン。赤好きにはたまらない庭木です。
生長が早いので、定期的に刈り込みを行わないと樹姿が乱れやすくなります。
年に1回以上の刈り込みをおすすめします。あとどちらかと言うと日向を好みます。
②フェイショア
たまにジュースで見かける熱帯フルーツ「グァバ」の仲間です。
庭木としても使われますが、食用にも用いられています。
花弁は外側が白く、内側は淡い紫色という可憐な花姿。
花全体が鈴なりに垂れ下がるように咲きます。そのユニークな花姿は観賞価値が高く、
そして花自体にもほのかに甘みがあるので食用花(エディブルフラワー)としても使われています。
葉はオリーブの葉のような、上品で落ち着いた緑色になっています。
定植に適しているのは3~4月。地際からの枝や木全体の枝を間引いて剪定していきます。
木がある程度の高さまで伸びた時は枝ごと切り返しましょう。
③ローリエ
聞いたことのある方もいるでしょう。香辛料の一種です。
実は花も咲かせます。4~5月にかけて雌株は白い花、雄株は黄色い花をモコモコっと。
生長が早いのでどんどん枝葉を伸ばしていきますので、とても育てやすい。
土を選ばず日当たりさえよければOKなので、庭木初心者にはおすすめです!
枝が横ではなく、まっすぐ上にまとまって伸びるのでスペースは小さくても大丈夫。
一方、枝葉が茂るのが早いので、定期的な剪定作業が必要になります。
適宜小枝を間引いて風通しをよくしましょう。
枝葉がこんもりすると、カイガラムシなど病害虫の被害に遭いやすくなります。
■花がお洒落な庭木
葉っぱだけでなく花を楽しみたい!そんな方向けに花を咲かせる庭木をご紹介します。
④ポートワイン
春先に枝の白い花から、果物が熟したような甘い香りを放ちます。
あまり高さもなく、取り回ししやすい低木なので、植木鉢やコンテナ栽培もしやすく、庭木としての自由度は高い。
生長スピードはややや遅め。ですので剪定は樹形を整える程度で大丈夫です。
ただあまりに剪定せずに放って置くと樹冠が乱れてしまうので注意しましょう。
強い日差しに弱いため、屋根や他の背の高い庭木の陰の方がおすすめです。
⑤キンバイカ
初夏に可憐な白い花を咲かせ、秋には実を付けます。
乾燥や病害虫に強いので、防除の手間がかかりません。
使い勝手がよく、花壇のアクセントづけ、寄せ植えなど様々な使い方ができます。
寒い土地で植える場合鉢植えがおすすめです。
⑥ツツジ
言わずと知れたツツジ、我が福岡県の県の木です。
満開のツツジが観光地になるほど、葉を覆い隠さんほどに艶やかに咲き乱れる様は初夏の風物詩です。
実はツツジには色んな品種があって、クルメツツジといった常緑品種や、ミツバツツジなどの落葉品種など様々です。
街路樹としてよく目にするツツジですが、実は庭に植えるのは難しくありません。
強めの剪定に強く、枝葉も密に生えるので、玉仕立てや垣根、寄せ植えなど様々に楽しめます。
高い庭木の足元に寄せるのもありです!
まだ幼木のうちはほっといて一度大きく育て、あとは好みで剪定していくのがよいでしょう。
今回は以上になります。
次回、引き続き大禅ビルの空間プロデュース・庭木シリーズをお送りします!