Pタイルワックス剥がし
「大禅ビルさんの床はいつもピカピカですね」
とお褒めを頂くことが多いです。
大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)が打ち出している「レトロオフィスビル」というブランディングの中には、
「見た目の古風さと中身の綺麗さのギャップ」も含まれています。
ビルの中までレトロさを貫くのも悪くなかったのですが、テナント様のビルの使用感に直接関わってくる部分ですので、機能性を重視します。
機能性までレトロだと、単なる「古いオフィス」「雑居ビル」になってしまいかねません。
何より印象を残すのにギャップは効果的ですからね。
さて、今回は大禅ビルの中身のクオリティー維持の工夫についてご紹介したいと思います。
大禅ビルの床のピカピカ・・・
それは「Pタイルワックス」の為せる業です。
大禅ビルの床はPタイルを使っています。
Pタイルは傷や汚れ、薬品や水などに強い板状の床材で、場所や玄関、洗面所など、人の多く集まったり通ったりする場所によく使われています。
コストも低く、優れた機能性を持っています。
ただ、何も加工されていないPタイルは光に当ててみても艶がないので、美しく映えません。
そのため、Pタイルを床に貼り終えるとPタイル用のワックスを塗るようにしています。
しかも、初回塗りは1回だけで終わらず最高で6回も重ね塗りをします。
本当に手間がかかってしょうがないのですが、さすがは6回塗りのクオリティー。
仕上がりは抜群に綺麗です。汚れも一層付きにくくなります。
そして、初回塗りだけで終わりません。
初回塗り後も毎月ワックス掛けを行っているのです。
大禅ビルの共用部の床は毎週土曜日の夜にワックス掛けをしています。
1階・2階・3階のワックスを掛け、次の週は4階・5階・屋上といったように、そこそこのハイペースでやっています。
おかげで大禅ビルの床はいつ見ても気持ちよいくらいにピカピカなのです。
ただ、このワックスも数十年も経過するとどうしても色がくすんでしまいます。
そのため、塗り重ねられたワックスの層を剥がして本来の輝きを取り戻す必要が出て参ります。
ワックスを剥がす際に剥離剤というアイテムを用います。
熱いお湯をPタイルに掛けてタオルで拭き上げ、剥離剤を掛けてスレイパーで削いでいきます。
なかなか骨が折れる作業ですが、ビフォー・アフターの通り、いかに美しくなれるかがお分かり頂けると思います。
さすがに、ビル全てのPタイルのワックス剥がしを一気にやるのは難しいですが、地下エレベーター入口前やトイレなど、くすみが目立つ所からコツコツ進めていっております。
美は一日にしてならず!という言葉を胸に、これからも大禅ビルの空間価値向上に尽力して参ります!