社長就任お祝い―背中を押して下さったH社長
私、禅院昭の大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)社長就任にあたり、お世話になった方々をご紹介していくシリーズです。
続いてご紹介するのは保育系雑誌を編集・発行する会社の経営者であるH社長です。
弊社1階の保育園様をご紹介下さったN様とタッグを組み、事業展開をされています。
N様とは保育園様のご入居にあたって様々な困難を共に乗り越えてきた仲ですが、N様の慰労会にてご紹介頂いたのがH社長です。
H社長は言葉遣いから大変落ち着いた方という印象を受けました。
また、情に篤く、俯瞰的な視点で物事を捉えます。
その当時、私は本業とは別に、とある国を舞台に国境を越えたインターンプロジェクトで修業をさせて頂いておりました。
そのインターンプロジェクトは、後に諸々あって解散したのですが、お金も持ち出しで無報酬、かつタスクは無数という、なかなかシビアな内容でした。
そして私に課せられたミッションの一つが、とある国への渡航するツアーの実施でした。
ありがたいことに、H社長とN様はツアーに参加して下さることに相成りました。
べらぼうに高い費用にも関わらず、です。
そして、私は本業の兼ね合いでこのツアーに同行出来ずに、代わりにプロジェクトに関わる大学生インターンたちが同行することになりました。
私は、国内においても出来うる限りのサポートをしましたが、想定外のハプニングが次々に発生してんやわんや・・・
手一杯の状況に追い込まれておりました。
そんな最中、誰よりもインターン生たちを気遣い、優しくお声掛け頂いたのがH社長でございました。
この時の御恩は今でも深く胸に刻ませて頂いております。
しかも、帰国後は真っ先に私に御礼のご連絡を賜りました。
逆に私の方が御礼を申し上げねばならぬところなのに・・・です。
それから月日が流れ、ちょうど去年2月の初めでしょうか。
H社長とN様、そしてインターンプロジェクトの中心人物、そして大学インターン生と私とで会食の席がございました。
席上でH社長がいつになく険しい表情で私に向かって問いました。
「あなた自身はこのインターンで何を成したいのですか?
誰かのためという回答ではなく、あなた自身があなた自身のために、という意味です。」
その時に、何かしらの回答をしたと思いますが、正直何と答えたか覚えておりません。
今までこのインターンでふつふつと沸いていた、プロジェクトとその中心人物への疑念を、
面倒を見ていた他のインターン生のためだとして尽く押し殺していたところ、吹っ切れました。
言いたいことをさらけ出そう、理不尽な環境から抜け出そう。そう背中を押してくれたのは、H社長の言葉でした。
その日以降、例の中心人物との決別を覚悟し、三年間我慢に我慢を重ねていたその人の道理に反した行いの数々に対して遠慮なく意見しました。
結果、その人からは裏切り者扱いされ、あることないことを周囲に言いふらされ、ネガティブキャンペーンを展開される事態となりました。
しかしありがたいことに殆どの方は私を心配し、味方となって支えて頂きました。
あとで分かった事実ですが、例の中心人物は人の信頼を食い物にする界隈で有名な詐欺師だったようです。
非常に辛い経験でしたが、今となってはそれも必要な人生勉強だったと思っています。
自分自身のための決断を後押しして下さったH社長に心から感謝しております。
そして、私もいよいよ先代の手から大禅ビルを引き継ごうとしていた時、H社長に就任の封書を送付させて頂いたところ、何とも美しい色とりどりな花束をお祝いに頂いたのです。
どこまで素敵なお方なのでしょうか?!ますますH社長に頭が上がらなくなりました。
H社長!その節は誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます!!