―貸し会議室・組み立て―
さて、引き続き大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)の「IKEAスタイル貸し会議室」が出来るまでをご紹介致します。
前回もお話しました通り、当初はショールーム兼応接室として使われていた空間です。
2012年にIKEAが九州に初進出した際に、この時代のビッグウェーブに乗れれば!という思いで内装の殆どをIKEAで揃えました。
さて、設計・計画が済んだところでいざ、施工です!
貸し会議室には組み立てが必須です。
土台、天井から家具まで部材から組み立てて成り立ちます。
施工前はあちこちに置いてあった部材が、みるみる組み立てられていき立体物となっていく様子、ちょっとしたアートと言えそうです。
コンクリートの「空間」が一転、居住性抜群の「部屋」に変貌します。
空間を人が使えるような部屋にするため、つまり空間に付加価値をつけるため、こうもたくさんの部材と工夫があったんだと、この仕事を始めて実感しました。
人と空間を繋ぐ不動産という仕事は、案外深いんです。
さて、貸し会議室の施工の中でも特筆すべきはこちらのはめ込み型の棚でした。
IKEAから買ってきて組み立てるのですが、説明書が英語だったという(汗)
職人さんたちもうーんと頭をかしげながらこれじゃないか?
こうじゃないか?
となんとか組み立てていきます。
さすがプロだと思いました。私のような素人だと一日はかかったかもしれません。
組み立てた後、棚をはめ込む空間を確保している壁にかぽっと棚をはめ込みます。
言葉にすれば簡単に感じられますが、大変な作業です。
なぜなら、寸分狂いがあっても、そもそも棚がはまらないからです。
もし、最悪の場合は一からやり直しになります。
それこそ部材の注文からし直しとかになれば、お金も時間も余計にかかってしまいますので、失敗は許されません。
しかし、体力と精密さ両方が求められる難しい作業でも、大禅ビルでお願いしました職人さんたちは一発で綺麗に仕上げて頂けます!本当に感謝・感激です!
大禅ビルが福岡市舞鶴でレトロビルとして長年やって来れたのも、こうした職人の皆様の丁寧なお仕事のお陰なんです。