―「不動産屋さん」って、どんなお仕事?―
アセットマネジメント
今回も大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)の片隅から不動産の話をつらつら書いていきます。
今まで不動産業の主な四つの業務
「賃貸」「売買」「仲介」「管理」
を紹介して参りました。
いずれも「不動産を所有するオーナー」「不動産を使うユーザー」の関係において生まれる業務になります。
さて、ここで更に広い視点で不動産業を見てみたいと思います。
「アセットマネジメント」という考え方です。
そのまま訳せば「資産管理」になりますが、これは従来の「管理業務」に加え、
投資側の視点からより総合的、戦略的に資産を運用する経営手法を指します。
不動産以外の投資対象、例えば株式や債権など金融資産も含むことがあります。
アセットマネジメントを行う
「アセットマネージャー」
は、いつ・どこに・どうやって・どのくらい投資して、どのくらい回収を見込むのか、
投資家・不動産ファンドが持つ物件の維持管理プラス収益が最大化し、資産形成に役立つために意思決定を行います。
つまり「不動産投資・運営の総合プロデューサー」と言っても差し支えないでしょう。
物件買付や、買付けのための交渉や調査、投資家の勧誘。
更に管理、そして物件売買にも関わります。
契約書や投資資料、決済などなど、金額が大きければ業務のボリュームも増えていきます。
ただ、いずれも不動産の価値がアップし、人とお金が集まるような物件にする視点が重要になっていきます。
レンタルオフィスとして大禅ビルは、所有も経営も管理も自社で一括して行っているので該当しませんが、
不動産投資において「所有」と「経営」の分離が今では一般的になっています。
アセットマネジメントも、益々重要な経営の役割を果たしていくでしょう。