―「不動産屋さん」って、どんなお仕事?―
賃貸業・サブリース業①
今回も大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)の片隅から不動産の話をつらつら書いていきます。
前回の記事では、不動産屋さんは広義的に4つのビジネスモデル、すなわち
① 「賃貸・サブリース業務」
② 「売買業務」
③ 「仲介業務」
④ 「管理業務」
にわけられると説明しました。
今回はまず、一般の方にも馴染み深いであろう①について、ご説明します。
賃貸・・・つまり「貸すこと」で稼ぐビジネスです。
大家さんや地主さんから委託を受けて、土地や建物の借主の募集を代行する、
もしくは自社で不動産物件を開発して、運用する業務となります。
大禅ビルは後者に該当するので、厳密には「不動産業」に該当しませんが、部屋を貸し出すことで家賃収入を得ているため、賃貸というビジネスを行っていると言えます。
さて、大手企業は別として、物件の個人のオーナーさんは一般的に入居者の募集を自前でやるのは難しく、
借主さんに対してのトラブルや入退去の事務対応なども行なわなければなりませんし、
事業経験とコストをかける余裕がないならば尚更、部屋が貸し出せず、借主対応に忙殺され経営がおぼつかなくなるといったリスクがあります。
賃貸業では広告代理店と似ていて、
広告代理店がテレビや雑誌から枠を買い取り、放送の時間帯や紙面という「空き空間」にPRできる人の数といった付加価値を付けたうえ、代理で広告を集めます。
不動産会社はオーナーさんから委託を受け、借主を募集して手数料を受け取ります。
中には物件のPRに特化した会社もあり、そうした会社は厳密には不動産業ではありませんが、
ポータルサイトを運営したり、キャラクターを使ったCMをバンバン流したりするなど、何かと目立つので「不動産屋さん」と一般の方に認識されていることが多いですね。
(つづく)