―レトロオフィスビルの発信源―
大禅ビル(福岡市中央区舞鶴の賃貸オフィス)を見つけるのは、難しくはありません。
地下鉄赤坂駅から那の津通りに向かって歩けば、洒落たマンションが建ち並ぶ中にあって、
昭和レトロな造形が一際異彩を放つビルがそれです。
大禅ビルは40年以上前に建てられ、当初は3階建てでしたが、
増築して屋上に駐車場付きの地上4階、地下1階のアパートメントとなりました。
親世代に一世を風靡した山口百恵ら活躍した時代に、こんな立派な建物ができていたのかと思うと感慨深いです。
時代を偲ぶとはこのことでしょうか。まだ、そんな年齢ではないはずですが・・・・・・。
ここ舞鶴は、様々な時代の建築が入り交じって共存しています。街を散策しながら、新旧相交わる時代の交差を楽しめるエリアです。
大禅ビルは、その中でも昭和の代表格。
建築から約半世紀が経った現在ではそのレトロな外観を活かし、レトロオフィスビルとして新たな価値を地域に発信し続けています。
全体的に明るめのブラウン調。
全て同じ色合いではなく、部分によってはやや深い褐色だったり、橙色に近い明るめの褐色だったり。
有機的な色合いが醸すぬくもりが、ある種「時代の風格」を与えてくれています。
近くから見ると、一枚一枚のレンガタイルには褐色のドットがあしらわれており、小さな変化に気づきます。
工場から均一規格でそのまま出荷されたような洒落たビルとは一線を画す
「個性」が、大禅ビルにはあります。
デザインとか工法とか、そういうレベルの話ではなく、
人が使い、人が手を入れ、人との関わりを重ねてきたからこそ生まれる
「歴史」を個性として、この建物が纏っているのです。
この個性は時間が仕上げてくれるもので、
それだけ大禅ビルは長く人に必要とされ、貸店舗としての価値を認められてきたからでしょう。
大禅ビルの個性が、そのまま福岡市中央区舞鶴というエリアの個性を成していくと思います。
そして、
スクラップ・アンド・ビルドには出せない不動産の個性を大禅らしく
これからも発信していくでしょう。