開発の中核を担うIT企業
このシリーズでは私、禅院が数年前に関わらせて頂いたエストニアプロジェクトについてご紹介しています!
3回目のエストニア視察へと繰り出した我々一行は、冬のタリンで催される本場欧州のクリスマスを楽しみつつも、私たち今回訪問のメインである視察へと繰り出します。
訪問させて頂いた企業は、エストニアがソ連からの独立後、国民IDと情報セキュリティという国家戦略の根幹に関わる二大インフラの構築に取り組んできたところです。
エストニアにおけるe-governmentのシステムの開発・運用を担っています。
驚いたことに、事業エリアはエストニアだけでなく、ヨーロッパ、中東、アフリカの10か国に拠点を持ち、22か国445のクライアントを抱えているそうです。
CEOから頂いた説明で非常に印象深かった言葉があります。
エストニアにおけるe-governmentの成功要因は多様ですが、一つ言えるのは、必ずしもテクノロジーが優れているという理由だけではなく、重要なのは確固たるフィロソフィー、つまり哲学であると。
テクノロジーはあくまで道具であり、箱であって、それをどう使い、箱の中に何を入れるのかは人間が決めなければいけません。
テクノロジーが正しく価値を発揮するには、テクノロジー+フィロソフィーの両輪が前提となる、ということ。
常にブラッシュアップを実行していくことが、どちらとも必要なのです。
国の核となるシステムを構築し、世界的にも評価される仕組みとして運用している技術力、知見、それに伴う圧倒的な実績は、日本においても国や自治体のシステム刷新で活用できるものと推察しております。
そして次に、私たちはタリン郊外のインキュベーション施設を訪問しました。
以上、大禅ビル(福岡市 天神 貸事務所)からでした。