社長就任お祝い―気配り上手なY様
私、禅院昭の大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)社長就任にあたり、お世話になった方々をご紹介していくシリーズです。
続いてご紹介するのはY様です!
Y様とは私が大禅に入社(2014年9月)して間もない頃にご縁賜りました。
当時の私は、貸しビル業のずぶの素人。
何がなんだか見当もつかなかったため、とにかく勉強が必要でした。
日・週・月・年単位での仕事のやり方について父から教えてもらい、やってみて失敗してみてまた学ぶという繰り返しでした。
私が入社した当初、ビルの稼働率はなんと7割を切っている状態でした。
その時点において借入金は父が何とか完済したものの、このままでは経営があまりに不健全でリスクが高い・・・。
とはいえ、入社して間もない青二才の私の主張など、ベテランである職人肌の父が耳を貸すわけがありません。
これは過去の経験から分かっていました。
そのため、事業再生のための独自の手法云々の前に、まずは基礎を叩き込み、それを元にオリジナルなアイデアを練って父に提案しようと考えました。
守破離の実践ですね。
そこで、大家が集まる勉強会が多く開催されているのを知りました。
ならば、とりあえず参加してみよう!と片っ端から参加していきます。
業務や経営について、実に多くの学びを頂きました。
それだけでなく、たくさんの良きご縁にも巡り会えたのです。
その一人がY様でした。
Y様は、福岡中心部でビルを所有する会社の代表を務めていらっしゃいます。
福岡の中心部でビルを所有。
ここだけ聞けば
「何といいなぁ。羨ましい・・・」
殆どの方がそう思われるかと存じますが、内情はそう単純ではないみたいです。
Y様は、遺産によって数ある資産の中から借入も残っていて、空室率も高く、修繕もあまり成されていない不動産をやむなく相続することになったのです。
一方、ある親族は借入もなく稼働率が高く、修繕も完璧な不動産を相続したそうです。
通常であれば親族同士の相続争いに発展するところが、Y様は高まる気持ちをグッと押し殺し、理不尽な相続に臨んだと言います。
とはいえ、Y様も私と同じく貸しビル業については素人でした。
そのため、勉強をせねば!との一念で様々な会に出席されていました。
後に諸事情あって、Y様と私は勉強会から足が遠のき、お会いする機会もめっきり少なくなっていきました。
時が経ち、いよいよ私の会社引き継ぎの時期がやって参ります。
ご無沙汰していたY様に封書でお知らせさせて頂きました。
すると、なんと後日Y様よりお電話が!
「お久しぶりです!封書ありがとうございます。
就任祝い贈ろうと思ったのですが、お花は沢山来ていますよね?何を貰ったら嬉しいですか?」
何とも素敵な気遣い・・・心に染み入りました。
さすがに、これが欲しい!と図々しく言えるわけもなく、Y様にお任せしますと、後日高級なシャンパンをお贈り頂きました。
気配り上手なY様に頭が上がらない思いでいっぱいであります。
Y様!その節は誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます!