玄関リニューアル工事-既存タイルの剥離
大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)の顔、玄関。
床と扉の接合部の隙間など、年数ゆえの老朽が避けられず、美観はもちろん、安全上の観点からも改修が必要でした。
長年ずっとリニューアルを考えていたものの、様々な条件が整わず先延ばしにしてしまっていました。
しかし、今年ついに念願の「お色直し」にこぎつけた次第です。
では今回も引き続き、玄関リニューアルの過程についてご紹介します。
まず取り掛かったのは、床の磁器タイルの剥離作業です。
当たり前ですが、新たにタイルを張る場合、既存の磁器タイルの上からそのまま張るわけにはいきません。
古いタイルをキレイに剥がす作業が発生します。
タイルを剥がす。
たかがタイル剥がし、されどタイル剥がし。
タイル剥がしはシールを剥がすのと違って、高度な職人芸を要求される作業なのです!
タイルが張り付いている下地はコンクリート。
剥離後、ここにモルタルを塗っていくわけですが、ここでコンクリートが凸凹になってしまうとキレイに塗れず、新しいタイルを張っても・・・
浮いたり傾いたり、剥がれたりしやすくなるという、想像するだけで残念な結果になってしまいます。
こうならないために、職人さんのお力をお借りします。
コンクリートにガッチリ張り付いた磁器タイルを、ドリルを使って丁寧に、キレイに剥がしていく!
剥がされたタイルはどんどん床に溜まっていきますので、スムーズな作業進行のため、タイルの片付けとタイルの剥離とに担当が分かれて工事進行していきます。
玄関の床の磁器タイルは、部屋内部用のPタイルに比べて一枚一枚が小さいのです。
ですから枚数も多く工程が多くなります。
しかし、人が行き来する玄関で工事しているので、テナント様と来訪者様にはご迷惑をおかけしているのは事実。
工事中はエレベーターの使用も制限されます。
工数が多いからって、悠長にできないということです。安全施工のもと、品質を落とさないのは当たり前。
その中でも更に、できる限り短い工期の中で効率よく仕上げ、皆さんに一日も早く大禅ビルを普段のようにお使い頂けるようにしなくてはなりません。
騒音も出ますしね。
空き地にポンとビルを建てるのと違い、稼働中の賃貸オフィス内での工事には、影響を受けるであろう方々に想像を馳せ、準備段階で早めにフォローと、工事のスムーズな進行のための段取りが求められるのです。