玄関リニューアル工事-クロス貼り
今年実施しました大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)の玄関リニューアル工事について引き続き書いていきます。
今回はクロス貼りについてご紹介します。
クロスは内装工事の中でも、空間の仕上がりを最も左右する重要な要素です。
工事全体のクオリティの良し悪しの印象を決めるといっても過言ではありません。
なぜなら、直接人目に触れるからです。
今回は、色合いや質感に加えて、触り心地も重視した高級クロスを採用しました。
実はクロス貼りの前の打ち合わせで、数え切れないほどのサンプルをお見せして頂きました。
かなりわがままな施主だったのかもしれませんが、こちらも念願の玄関リニューアルとあって、予算とも相談しながらクロスを一つ一つ吟味し選定させて頂きました。
さて、クロス貼りの前にまずはパテを塗ります。
壁の角、石膏ボードの隙間、段差など、パテで埋めていきます。
そしてクロス貼りですが、なんといってもいかにクロスの中に空気が残らないような貼り方ができるかがポイントです。
気泡が残ってしまうと、そこの浮きからいずれ破けたり、クロスが剥がれたりしてしまいます・・・。
スマホの保護フィルムならなんとか綺麗に貼れる私ですが、クロスはさすがにDIYは難しそうです!
空気が入らないようシャっ!と仕上げるために、職人さんたちは専用工具を用いて綺麗に仕上げていきます。
とは言え、クロス貼りはリニューアルの最終仕上げの工程の一つに過ぎません。
その前の工程・・・例えば下地ボードなどの取り付けが悪ければ、モルタルがデボコボならば、いくら最後のクロス貼りで誤魔化そうとしても、誤魔化し切れるものではありませんね。
今までの積み重ねがあってこその、クロス貼り。
ここに至るまでの工程の一つ一つに込められた技の意味が、この時はっきりと目に見える形で現れてくるのです。