東長寺
崇福寺に続き、福岡市ビルディング協会の研修でお邪魔させて頂いたのが
「東長寺」
です。
日本仏教のスーパースター・空海が唐での修行後に帰国し、日本で最初に創建したお寺です。
門をくぐるとそこには立派な桜「大桜」。
春には門の外からでも絢爛な咲きっぷりを見ることができます。
しかし一番の目玉はやはり大仏殿の「福岡大仏」。
日本最大級の木造釈迦坐像で、高さ10.8メートル、重さ30トン。
さらに壁には5000もの小仏が祀られています。
木像なのに、なぜか全体が金色に輝いて見える・・・!
尊さが為せる業なのかもしれません。ありがたや~。
それから五重塔。
2011年に完成され、建材は全てヒノキの純木が使われています。
周りの花木の彩り、空の青さと相まって五重塔の華やかな朱色が映えます。
最上部に取り付けられた相輪の伏鉢には、空海が持ち帰ったといわれる仏舎利(お釈迦様の骨)が納められているとか。
そしてここ東長寺も崇福寺と同じく、福岡藩黒田家の菩提寺でもあります。
境内の墓地には、二代・忠之をはじめ、三代・光之、八代・治高の墓が建っています。
全て花崗岩製の五輪塔、歳月が染み込んだ威容を誇ります。
なお崇福寺の方には、藩祖・黒田官兵衛、初代・長政、四代・綱政といった歴代藩主の墓があります。
それにしても祇園は本当に大小様々なお寺が集まっていますねえ~仏教特区と言ったところです。
大禅ビル(福岡市 赤坂 貸し事務所)のある舞鶴とはまた違う性格のエリアですが、寺院という不動産を見ても
「不動産が生きている」
んですね。
ここを通る度に境内に必ず参拝客や観光客がいて、最近では日本人よりも海外の方をよくお見かけするようになっています。
「生きている不動産」は、場の記憶を留めるだけでなく、人と交わる中で新しい記憶も創り出していくものだなと、改めて感じました。