島根県―小泉八雲
大禅ビル(福岡市 赤坂 賃貸オフィス)として福岡市ビルディング協会の研修旅行に参加し、島根県に行って参りました!
散策していたら、「小泉八雲記念館」なる古式ゆかしい日本家屋を見つけ、入ってみました。
小泉八雲・・・初めて聞く名前です。
明治時代に活躍した文学者、日本研究家だそうで、なんとギリシャ出身(出身地だったイオニア諸島は当時イギリス領)!
つまり外国人です。
本名はパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)といって、小泉八雲という日本名は日本国籍を取得した際に名乗った名前だそうです。
フランスやイギリスで大学に通ったのち、1869年に渡米。
20代前半からジャーナリストとして頭角をあらわし始め、文芸評論から事件報道まで扱い、好評を博します。
1890年に出版社の通信員として来日します。
来日後はそのまま日本に留まり、英語教師として教鞭を執るようになります。
熊本・神戸・東京と転々としながら日本の英語教育に尽力し、さらに欧米に日本文化を紹介する著書を数多く書かれました。
島根県尋常中学校(現・島根県立松江北高等学校)と島根県尋常師範学校(現・島根大学)で英語を1年ほど教えていたため、松江で暮らしていた時期もあったのです。
松江では士族の娘・小泉セツと結婚し三男一女をもうけ、名実ともに日本に根を下ろします。
記念館の隣が小泉八雲の旧居でした。
小泉八雲亡きあと、彼を慕った教え子やゆかりの人々の記念館建設の機運のもと、没後30年目に当たる1934年に開館されました。
西洋中心主義の偏見にとらわれることなく、オープンなマインドで日本を愛を持って洞察し、節々の思いを繊細な文章に落としていったといいます。
彼もこうして庭園を眺めながら、日本の美と精神に思いを致したのでしょうか。
どのような日本に魅力を発見したのでしょうか。
海外の人が日本に好意を寄せてくれるのは、やはり純粋に嬉しいですよね。
思わぬところで出会った、偉人の足跡でした。