―屋上防水工事・現在の状況―
ビル運営において、やはり最も大事なのは箱であるビル自体の品質です。
賃料をテナント様より頂くこの貸しビル業はビル本体あってこそ成り立つ生業です。
そのため、大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)では日々内部や外観のチェックを欠かしません。
その中で特に気をつけなければならず、対処を間違えると大きな問題を引き起こし兼ねないものがあります。
それは「水」です。
雨漏りはビル自体に多大な影響を及ぼします。
ビルやマンションなどの屋上部分は雨風が侵入しやすい箇所です。定期的なメンテナンスで雨漏り被害を防ぐ必要があります。
特に、当ビルは屋上に駐車場があるため、通常のビルよりも負荷が掛かっています。
そのため、所々屋上直下の5階では水漏れが発生しており、更に今年の夏は相次ぐ台風に大雨に見舞われていますので、早急な対応が求められる状況でした。
このままではテナント様にご迷惑をおかけしてしまい、更に放置しておくと5階以下にも影響を及ぼしかねません。
そういった事情もありこの度屋上防水工事を実施する運びとなりました。
防水工事を軽くみてはいけません。
防水工事は建物の寿命を延ばすために、絶対に必要な工事の一つです。
定期的に防水工事をしなければ、時間とともに劣化が進行し、防水性能を発揮できなくなった箇所から建物内部に水が浸入するようになります。
建物内部に浸入した水は、雨漏りを発生させるだけでなく、建物内部の躯体も確実に腐食させていきます。
場合によっては、建物に浸入した水が原因で、菌やカビが繁殖してしまうことも。
つまり、防水性能が失われると、建物を蝕み、寿命を縮めることにダイレクトにつながってしまいます。
このような事態を避け、ビルの寿命を延ばすには、定期的に防水工事を施し、建物に水を入れない状態を保っておくことが重要です。
防水工事の工法にはいくつか種類があり、それぞれ耐用年数やコスト面で違いはありますが、当社では高速道路並みの最高品質の防水工事を選択しました。
もちろんその分コストがかかってしまいますが、今後数十年と長期的に運営していくことを考えますと決して過ぎた投資ではありません。
次回は工事の事前準備について書いていきます。