―元法務局―
人の企業、記憶と思い出
このブログを書いている今、既に古い福岡法務局の建物は撤去され、
そのまさに向かいに建てられた庁舎に移転しています。
大禅ビル(福岡市中央区舞鶴の賃貸オフィス)の裏から歩いてすぐのところにあった元法務局は、
いかにも年季の入った古めかしい色合いの、コンクリート感のある建物で、
それでいて平日はいつもひっきりなしに人が出入りするという、
なんとも不思議な建物でした。
法務局は会社や不動産の登記、戸籍、国籍の管理に関わる業務を行うところです。
あとは人権や成年後見に関する業務もしています。
だからその周辺には、士業と言われる、弁護士や司法書士、行政書士の事務所がたくさんあるんです。
法律という、目には見えないけれども、地域が規則正しく、動いていくための大切な骨組みを支えていくのが法務局のお仕事なんですね。
…その長かった歴史に幕を閉じました。
新しい法務局の場所はすぐ向かいなのですが、長年地域を見守ってきた思い出の場が、
また一つ消えていくことに、感慨深い気持ちになった方も多いのではないでしょうか?
歴史が長いだけに、様々な人間ドラマがあったと思いますし、
地域の人々の記憶と思い出を、それだけたくさん引き受けた場でもありますね!
独立したての人が、初めてのお遣いならぬ、初めての会社登記をしにこられ、
右往左往しながら職員さんに色々丁寧に教えて貰う・・・
そんな場面も、あったのかもしれませんね。
会社の始まりと終わり、建物の始まりと終わり。
数多くのドラマを元法務局見てきたと思います。
そして自身の始まりと終わりも含めて。
舞は古い建物も大好きなので、ちょっと勿体無い気持ちもありますが、
建物として生まれ変わって、変わらず地域の見守り番長!として、
また新しいドラマを紡いでいけたらいいですね!