大学生活
努力の末に第一志望の長崎大学環境科学部に入学を果たした私。
「さあ環境問題のことをガチで勉強するぞ!」
そう意気込んでいた私でありましたが・・・現実は無情。
環境には関係ない教養の講義は延々と受ける日々。
大禅ビル(福岡市 天神 賃貸オフィス)の社長となり、教養とは大人が身につけて然るべき基礎だと今になって分かりますが、そこは若さゆえの未熟、
「環境に全然役に立たない内容じゃないか」
と肩透かしを食らった気分でした。
それならばと、環境問題の啓発サークルに入部したり、森林の管理団体で職業体験したりしました。
多少の達成感は得られたものの、何かが違う。
自分はもっと環境問題を真剣に解決したい、その経験値を積みたいのに・・・。
何なんだこの満たされぬ思い。
モヤモヤを抱えていたところ、たまたまとある教授が運営していたNPO法人と出会います。
「これだ!」
電流が流れるようにピンと来て、ここにのめり込むようになります。
ここでは主に環境教育プログラムの企画と運営に関わりました。
得難い経験をさせて頂き、今も感謝しています。
ただ私の中では、NPO法人は確かにやり甲斐はあるけれども、現実的に今後この仕事で飯を食べていけるか?
という疑問がありました。
将来のビジョンを若いなりに一生懸命描こうとしたわけです。
「環境の仕事で食っていけるようにするにはどうすればよいのか?」
「あ!そうだ、継続的に稼げる仕組みを構築してから公益的な取り組みをやればいいんだ!」
人生初の起業家精神が着火します。
そこからビジネスを創るために色んなことを試しました。
当たり前ですがことごとく失敗してしまう。
思っていたほど甘い世界ではなかったようです。
自信喪失になりました。
自分は何ができる人間なのだろうか・・・
自分とは何と無力で価値のない存在なのだろうか・・・
大げさかもしれませんが、大学2年生にして私は自身の未来に絶望しかけていたのです。
さて、精神的にどん底に陥っていた自分がこの後、大きな変化を迎えます。
そのきっかけ与えてくれたのが、大学3年で所属したゼミでした。