売上金を回収してこそ本当の実績
本日の内容は、とある大手デパートにて売掛金回収業務をされている方から伺いました。
結構前のお話なので、今はまた状況が変わっているのかもしれませんが、いわく、福岡は黒字倒産する会社が多い傾向があるとのこと。
黒字倒産とは文字どおり「黒字なのに倒産してしまう状態」を指します。
会社が倒産するのはどんな時か?
赤字とは損失が出ていること、黒字とは利益が出ていること。これは皆さんもご存知だと思います。
一般的に「倒産の原因=赤字」だと思われますが、赤字になったら会社が倒産するわけじゃないんですね。
もちろんずっと赤字だと倒産リスクが高まっていきますが、会社が倒産するのは「支払うためのお金が足りなくなり、支払不能になった」時なのです。
そして黒字倒産とは利益が出ているのにも関わらず、会社が支払不能の状態に陥ることを意味します。
その主な理由の一つが多額の売掛金を回収出来ないことによります。
売掛金とは、代金を後払いで販売した分の売上金額を示しています。
居酒屋やスーパーなどは現金商売といって、販売と支払いが同時に行われます。
しかし会社同士の取引慣習では、例えば「月末締めの翌月払い」といったように、販売と支払いにタイムラグが生まれることが殆どなので、
物が売れた(売上を計上した)が、お金はまだ回収できていない状態がありうるのです。
そしてずっと売上金を回収できずにいると、帳簿上は黒字でも倒産に至ってしまう。
さて、その担当者の方は、自分のような売掛金回収を担当する人間は本来いてはならない。
常日頃、違和感を覚えながら業務を遂行していると仰っておりました。
私は何とも言えない気持ちになりました。
売上金を回収できない苦しみ、もどかしさが痛いほと分かるからです。
売掛金にせずに直決済であれば問題ないはずです。
しかし業界ごとの通例や各会社の資金繰りといった様々な事情があり、なかなかそうもいかず。
正解はどこにあるのだろうかと、話を伺いながら考えておりました。
以上、大禅ビル(福岡市 大名 賃貸オフィス)からでした。