桜の花を見て梅の若葉を思え
人生、色んな言葉を思いがけないタイミングで出会います。
出会った当初その意味は分からずとも、大人になるにつれ
「あ~、あれはこういうことだったんだ」
と色づいて来きて、心に迫ってくる言葉もあります。
言葉が名言になる瞬間と言えるでしょう。
とすれば時間の積み重ねが言葉を名言にしていくのかもしれません。
「桜の花を見て梅の若葉を思え」
これは学生時代、まだ私が自分探しをしていた時に、とある方から頂戴したお言葉です。
その時は全く意味が分かりませんでした。
それが最近、とある奇抜な説明会に参加してお話を聞かせて頂いた際に、桜の花と梅の若葉のそれぞれが意味するところを少し分かったような気がしたのです。
まず桜の花ですが、これは「目立つ存在」「魅了する存在」を表していると思います。華やかな魅力で話題をさらう主役。
一方、梅の若葉は「目立たない存在」「脇役の存在」。
梅は冬に咲くので、桜の季節にはもう葉っぱだらけです。
しかし梅の若葉を近くで見ると、その鮮やかな緑には生命力が溢れ、桜の花に劣らぬ魅力を放ちます。
春の季節に桜の花を愛でるのはよい。
ただ、一見して目立ちにくい梅の若葉を思う心も大切なのではないか。
今思えばこの言葉をかけてくれた方は、あるいはがむしゃらに動く当時の私を見て、
「人目を惹くようなデカい仕事ばかりにこだわるのではなく、梅の若葉のように、
例え目立たなくても、華に欠けても、見る人が見ればその良さが伝わる仕事をやったらどうか。
人の価値はやった仕事の大小ではなく、そこに込めた思いの丁寧さで決まるんだよ」
と、アドバイスしたかったのかもしれません。
まだまだ精進ですね!
以上、大禅ビル(福岡市 大名 賃貸オフィス)からでした。