北九州
我が福岡が誇る(?)修羅の国・北九州の小倉に行って参りました!
・・・と、実はあまり行ったことはなく、ほぼ初めての上陸なわけなんですが、
今までなんとなく、ガラは悪いし公害がひどいというマイナスな先入観を持っていたのを、
「あれ?いい町じゃん!」
と、見事に打ち砕いてくれました。
百聞は一見に如かずとはこのこと!
今の日本では珍しいくらいに賑わっていた商店街に、
天守閣が立派な小倉城に、風情たっぷりな日本庭園、
お洒落な露天カフェ、そして味わい深い古風な料亭。
いい、実にいい!
こんな場所ならば、もっと早く来たかった。
そう思わせてくれるほど小倉には素敵なファクターに溢れていました。
風を感じながら川沿いを歩く。
ちょうど晴天に恵まれたのもあり、実に美しい水辺風景を堪能させて頂きました。
ご存知の通り、北九州はその昔、公害の町でした。
洞海湾には大量のヘドロが堆積し、建物の雨樋が埋まるほどに大気汚染物質が降り積もっていました。
空は「ばい煙の空」、海は「死の海」と呼ばれ、
空と海からは本来の青さが失われていたのです。
日本最悪の環境汚染でした。
それに対し地元の主婦たちが立ち上がり、粘り強く抗議運動を展開します。
それが火種となって、やがて官民一体の公害克服のムーブメントへと繋がっていく。
今や北九州は環境の取り組みでは全国の先進都市、SDGs未来都市にも採択されています。
(SDGs未来都市・・・国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」
の理念に沿った基本的・総合的取組を推進しようとする都市の中で、
経済・社会・環境の三側面における新しい価値創出を通して持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い都市)
「環境」で苦い経験をしてきた北九州が、今では逆に「環境」を自分たちのアイデンティティーとし、発信しています。
面白いですよね。怪我の功名と言っても良さそうです。
我が大禅ビル(福岡市 天神 賃し事務所)も、来し方の歴史を振り返り、
「これ!」
と言えるような個性を磨き上げていきたいと思いました。