スタバと花が織りなす素敵空間
大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)から少し足を伸ばせば、「福岡一美しい公園」と誉れ高い大濠公園が広がっています。
静かな水面を湛えた湖を鳥や魚が遊び、公園の周辺を草木が点々と彩る。
行き交う人はぞれぞれの時間を楽しみ、晴れた日には空の青さとも相まって、絵に描いたかのような風光明媚な空間が現れます。
私が大濠公園を好きな理由の一つは、自然と人の調和が素敵だからです。
町中の公園のような、植栽はあくまで脇役という空間ではなく、
かといって野山のような、野生の自然が圧倒的な主役を張る空間でもなく、
大濠公園では、自然は自然そのままに、人々の「生活」もごく自然にそこに馴染んでいる空間であるように感じます。
自然も人も主役となって、共に風景の一部を創る。
その調和に多くの人が格別な安らぎを覚えるのかもしれません。
そしてここは、この素晴らしい水景を一望できる園内のスターバックスです!
本当にこれ以上ない贅沢な立地でしょう。
地価はいかほどでしょうか・・・
と、ちょっと気になってしまうのは職業病ですが。
このスタバの特徴の一つは、ショップの隣に仕立てられている小さな花の庭園。
庭園を作るに当たり公園の利用者にアンケートを取ったそうで、そこで市民から
「花を楽しみたい」
という要望が多く出されたとのこと。
そして
・癒やしの空間
・大濠公園の魅力を引き出す空間
・公園利用者のコミュニケーションの場を提供する空間
の3つをコンセプトとして、ソヨゴやヒメシャラ、さらにポピーやパンジーなど彩り豊かな花をふんだんに配し、庭全体を楽しめるような庭のデザインやデッキの配置にしています。
大濠公園は木々の澄んだ緑がメインの空間、それはそれで美しく完成されています。
ただ、それに加えて花も加われば空間の色彩はなお一層生き生きと風景が映えてくるのは確かですね。
広大な大濠公園の一角にある、福岡市民たちのささやかな美感が形になった小さき庭園のお話でした。