エストニアの3本柱の1つ「自然」
私は中学生の頃から環境問題への関心が高く、ある時校内の焼却炉(その当時はまだ焼却炉が使えた)を見て、
なぜこんなにもゴミが発生するのだろう?
まだ使える物なのになぜ捨てられているのだろう?
これは改善できないのか?
などなど、モヤモヤが爆発して益々環境問題に興味を持つようになった経緯があります。
環境のことを勉強したい一心で大学に入ったくらいで、長崎大学の環境科学部という文理融合の新設の学部で学びました。
その関連で都市計画も大変興味をそそられる分野でした。
エストニアに行った際に、世界最先端の電子国家という触れ込みなので、さぞテクノロジー感溢れる街並みかと思いきやそうではなく、
13世紀に整備された歴史薫る旧市街や史跡、遺構、
倉庫街のスタートアップ施設など、ハイテクな印象はあまり感じられませんでした。
ですが街の中心部には至る所に緑が設計されており、ゴミが落ちてなく清潔です。
一方では日本ではあまり見かけないようなエッヂの利いたデザインの現代建築も建っていました。
有名なのは同国第2の都市・タルトゥにあるエストニア国立博物館ですね。
ソ連併合時代はソ連の空軍基地があったのですが、その基地滑走路の跡地を活用してガラス張りの巨大な博物館が建っており、
エストニアのアイデンティティが力強く主張されているように感じられます。
博物館建設に当たり2006年に国際コンペが開催され、当時26歳だった日本人建築家・田根剛氏が設計プランを勝ち取り、大きな注目を集めました。
ほかにも多くの工夫が都市計画で取り組まれていることと思いますが、古き自然を活かし新しき街を創る意気が随所に感じられて印象的でした。
以上、大禅ビル(福岡市 大名 貸事務所)でした。