とある大学にある産学連携施設
このシリーズでは私、禅院が数年前に関わらせて頂いたエストニアプロジェクトについてご紹介しています!
3回目のエストニア視察へと繰り出した我々一行は、冬のタリンで催される本場欧州のクリスマスを楽しみつつも、私たち今回訪問のメインである視察へと繰り出します。
今回ご訪問させて頂いたのは、とある大学にある産学連携施設。
学内で研究している技術を事業化するにあたり、大学と企業との知見面、資金面での連携を創出するための施設です。
投資や協賛だけでなく、寄付講義といった形での産学連携の仕組みも動いています。
この大学は、80か国1400人の学生が在籍し、授業の1/3は英語で行われている国際色豊かな学び舎で、日本の4つの大学とも提携関係にあります。
企業の資金提供により整備した教室が50程度あり、うち20程度は外部にも公開されています。
ちなみにこの施設は、大学とは別の組織として運営されています。
大学の枠に限られない、開かれたインキュベーション施設となるための仕組みづくりの工夫はエストニアならではかもしれません。
研究機能を持つ大学が核となり付加価値の種を創造し、民間企業との連携を通じて技術を社会に実装していくと共に、マネタイズによって事業を継続可能なものにしていく。
しかもそのマネタイズは国内に限定せず、初めから海外マーケットを見据えており、事業化に際して創業を伴うならば、エストニアの顔とも言えるスタートアップのエコシステムとの接続も考えられます。
この施設はまさにエストニアにおける産学連携の優良事例であると見受けられました。
次回は、今までのエストニア視察の成果を総括して共有させて頂きます。
以上、大禅ビル(福岡市 赤坂 貸事務所)からでした。