―クレイアニメの活用―
絵コンテ作成
レトロなレンタルオフィス、大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)の建物ドラマプロジェクト!
続きましては「絵コンテ」について書いていきます。
そもそも絵コンテとは・・・・・・
アニメや映画がお好きな方は聞かれたことあるかと存じますが、絵コンテとは
ワンカットごとの被写体のサイズ、構図、動き、カメラの入り方、映す時間(尺と呼ぶ)、セリフ、意図
などの詳細を説明する、言うなれば撮影の「設計図」になります。
大禅ビルのクレイアニメドラマも、このようにカットごとのストーリー、絵、動き、フレーム数などを決めていきます。
絵コンテ工程からは建物ドラマ制作の「中盤」となります。
今まではどちらかと言うと全体の方向性や軸を固めていく過程でしたが、ここからはいよいよ、細部への想像力が求められる場面です。
大禅ビルに魂をIN!
大禅ビルくんに擬人化し、彼を主人公に頭の中で縦横無尽にお芝居させる。
気分は映画監督、この瞬間、私たちは誰もが黒澤明でした。
想像力に加えて、対象物自体の動きや表情の動き、伝えたい内容の量、セリフの数も加味した細かい計算もここでしっかり詰めていきます。
実際に書かれた絵コンテのラフ絵です。
左側のお豆腐のような愛嬌たっぷりな立方体が大禅ビルくんです。
ラフ絵なのでお許しください。せめて茶色いのは寄せました。
ご覧のように階数までも明示しています。
右側の吹き出しや表示する文字の見せ方を細かく矢印で指示入れしていきます。
一カットの中で、絵を構成するパーツをそれぞれどのタイミングでどう動かすのか同時に考える。
初めての経験でしたが、これが案外楽しかった!
思い描くイメージを実際に紙に落としていくのは、慣れていないのもあり時間がかかったものの、久々に脳みその隅々まで使い切った爽快感を味わいました。
うまいことイメージが定まらず、この時期は夢の中でも大禅ビルくんが動き回り、うなされることも(笑)
なるほどこれがクリエーターの産みの苦しみというやつですか・・・・・・。
映像をイメージするのは誰でもできますが、これを誰にも分かるような映像で実際に表現し、更に惹きつける演出で仕上げるクリエーターという職業に改めてリスペクトを覚えた次第です。