―クレイアニメの活用―
全体構成
さて、前回に引き続き大禅ビル(福岡市 舞鶴 賃貸オフィス)が取り組ませて頂いた一大(?)プロジェクト・クレイアニメの制作秘話に迫っていきます。
今回は全体構成、即ちアニメの骨格、「ストーリー」です。
アニメのできを左右する最も重要な要素であり、レンタルオフィス・大禅を巡る物語がブランディングに繋がるか否か
要は「伝わる」か否かを決めるポイントです。
ストーリーを練る、とは言いますが、それは必然的に当社の歴史、存在意義、そしてこれからのあり方について、改めて自身の中で掘り起こして、問い直す作業を意味します。
パソコンに向かって書いては消し、書いては消しの日々。
その時々の感情、思い出、情景を、水滴を垂らすように一つ一つの言葉に落とし込んでいく。
こうしてできたのが大禅ビルのストーリー原案です。
思いの溢れた原案に違いありません。
正直、クレイアニメで表現したドラマ以上に現実世界では濃密なドラマがあったわけなのですが、それはまた別の機会に譲るということで。
ともかく、原案ができた段階で、物語の定石の「起承転結」の4プロットにわける作業を行います。
そしてそれぞれのプロットの中で伝えたいメッセージと目指すゴールを意識しつつ
「ストーリー」「セリフ」「粘土の動き」
を組み立てていきます。
ちなみに起承転結の各内容は
起-大禅ビルの「誕生」祖父と大禅ビルの歩み
承-大禅ビルの「変身」祖父と父の不仲
転-大禅ビルの「苦悩」父の苦悩と私の反発
結-大禅ビルの「飛翔」父と私の協力体制構築
のように、「テーマ」+「プロットの内容」を立てて、初案として設定しました。
ここから更に、あーでもないこーでもないとない頭を悩ませ推敲を重ねていった末、最終的にどのようなプロットに決定したのかは、次回お話致しますが、
ひとまず、チームの動かし方である「工程計画」と、ストーリーの動かし方である「全体構成」まで、メンバーの力を借りながらもなんとか方向性が見えてきた、といったところです。